ノウハウの紹介     

●407 グランドパッキンの締め方
しかし、PTFE材だけのグランドパッキンを使った場合、グランドパッキンの締め方に注意が必要です。ポンプの組立のときにはパッキン押さえが触る程度に締めておき、ポンプを起動後、30分ほどかけて徐々に締めていって、適量の漏れ量になるようにします。

●406_05 ポンプの選定方法―運転条件
ポンプの取扱液が高温であれば、軸受、スタッフィングボックスおよびペデスタルを冷却する必要があります。

●406_04 ポンプの選定方法―取扱液の特性
ポンプを選定するとき、取扱液の特性によっていくつか注意することがあります。

●406_03 ポンプの選定方法―発注までの流れ
API 610適用の場合には、発注までの流れは次のようになります。

●406_02 ポンプの選定方法―適用規格
ポンプを選定するとき、適用規格によってポンプの価格が異なります。

●406_01 ポンプの選定方法―全般
ポンプを選定するとき、信頼性、価格、効率、メンテナンス、ライフサイクルコスト、互換性、予備品の管理、好み(メーカ、型式)、使用頻度、購入時期、納期、アフターサービスなどが着眼点になります。

●405 ポンプ選定のための仕様
適切なポンプを選定するために、次のような仕様が必要になります。言い換えると、次のような仕様が明確でないと、トラブルの元になります。

●404 ポンプの比速度Ns
遠心ポンプにおいて、特性を表わすための値として、吐出し量、全揚程、効率、回転速度、NPSH3などがあります。吐出し量、全揚程および回転速度の数値によって、ポンプの大きさや形状はいろいろと変わります。したがって、一つの特性数を用いて、ポンプの特性や形状を表すことができれば、性能評価、比例設計、性能予測などに利用でき、非常に便利になります。

●403 ポンプの標準化フロー
以前に紹介した「ポンプの標準化」で話したように、「ポンプの標準化」とは、「ポンプの品質・形状・寸法を標準に従って統一し、これによって互換性を高める」ことです。そして、「ポンプの標準化」には、設計の省力化、製造の縮減などのメリットはありますが、一方で、設計がパターン化されるので、新規設計する力が身に付かないなどのデメリットもあります。
ここでは、どのように「ポンプの標準化」を行うのか、具体的にフローを使って説明します。

●402 ポンプの保護装置
ポンプの保護装置には、異常を引き起こさないためにあらかじめ設けるミニマムフローラインがあり、また、機能の異常を検知してポンプを停止するために、振動計、温度計、漏洩検知器などの機器があります。しかし、保護装置が必要かどうかという基準はありません。

●401 ポンプの標準化とは
「ポンプの品質・形状・寸法を標準に従って統一し、これによって互換性を高める」ことになります。

●ポンプは鋳鉄製にするかステンレス製にするか?
2、3年しか使用しなければ鋳鉄製で十分ですが、5年以上使用する場合には、ステンレス製を検討する価値があります。

●モータはどのようなものがいいの?
4極のモータより2極のモータを使用するほうが、ポンプおよびモータの購入価格は安くなります。しかし、キャビテーションや振動・騒音の問題を考慮する必要があります。使用環境・予算などによって、モータの回転速度を決めます。

ポンプの大きさは?
大きいポンプほど購入価格は高くなります。ポンプには必ず最高効率点があるので、その付近で運転できるようなポンプを選定するか、または配管系統で調整します。

●メンテナンスは大切ですか?
ポンプも人間同様、定期的にメンテナンスすることによって寿命を延ばすことができます。また、大事故を未然に防止できます。

●ポンプ技術は今後どうなっていくの?
信頼性の向上、リサイクル技術の開発に重点が移っています。ライフサイクルコストを考えたポンプの選定が必要なのですが、これらの解決策として、「もの」を買うのでなく「サービス」を買う(サービサイジング)という考え方が出てきました。

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