コラム



孫の助言

2021年11月11日。
昨夜のことです。孫2人が一緒に紙工作をやっていたときです。
7歳の孫が4歳の弟に「努力すればできる。頑張れば誰でもできるようになるよ。初めからできる人なんていないよ」と助言していました。
大人のような助言でびっくりしました。7歳の兄は、日々いろいろと考えて生きているんだなあ、と複雑な気持ちになりました。


同姓同名

2021年1月31日。
先週のことです。
検査の仕事で、ある会社を訪問しました。この会社はポンプを作っているわけではありません。仕事中に、この会社の方が「仕事とはまったく関係ないことですが、ちょっといいですか?」と聞かれ、「何ですか?」と。そうしたら、「必要があってポンプのことを勉強しているのですが、私が読んでいる本の著者が外山幸雄です。ひょっとして同姓同名の人ですか?」。「ええと・・・・・・・、同姓同名、、、、、、、ではなくて、それは私です」と。


コオロギ

2020年10月5日。
孫が小学校の校庭でコオロギを見つけて、持って帰ってきた。

孫はコオロギでないというので、インターネットで調べてみた。そうすると、エンマコオロギだった。
薄暗くなったら鳴き出した。「インターネットの声と同じだ!」と孫は喜んでいた。
さて、夜はどこに置いておくか?
秋の夜長、ふるさと・北斗に思いを馳せよう。。。。。。


些細なできごと

2020年9月2日。
本日夕方5時、学童保育所へ孫を迎えに行った。

保育所で、私と同じように子供を迎えに来ていたお父さんとその子の会話が聞こえてきた。お父さんは水筒をかざして「Can I have some water from there?」と、水道の蛇口から水筒に水を入れたかったので子供に聞いた。お子さん「I don't know.」。

そこで、私が保育所の先生に「すいませーん、すいませーん。」 すると、初老の男の先生が来てくれた。 私は「こちらの方が、そこの水道から水を欲しいと言っていますが、いいですか?」と聞いた。
その先生は「こんなもんでいいのか!」と言って、冷蔵庫から冷水ポットを取り出して、水筒に冷水を入れてくれた。

そのお父さんは、うれしそうに、何度も何度も何度も「アリガトウ」と言って帰りました。


セミの羽化

2019年8月13日。
孫と3時30分に懐中電灯を持って家を出ました。セミの羽化を実際に見せてあげたかったからです。そして、運よく動いている幼虫を発見。観察すること1時間半。殻を突き破り、やっと成虫になりました。

私が小さいころ、北海道の親の実家に行ったとき、やはりセミの羽化を見て、何か不思議な感じだったこと覚えています。


ジョッギング

2019年5月6日。
いつものように近所の川沿いをジョッギングしました。
二人の方に声をかけられました。
「がんばってますね」、 「俺はあんたのようには走れないよ」

帰宅してから家族にそのことを話しました。
「お父さんは外見が年いってるように見えるから、皆、年の割にはすごいと思うのではないか!」とのことでした。

私の思い。
何歳になっても、走ることはできますよ。
一日一歩、三日で三歩。


生姜焼き

2019年5月6日。
随分前の話です。
2004年、plus BBSで知り合った「ゆういちさん」から教えていただいた究極の生姜焼き。私は年に1度か2度、家庭でやります。父ちゃんの人気のメニューです。

「ゆういちさん」のレシピ−。
醤油:酒:みりん=2:1:1.
これに加え、
ショウガ:リンゴ=1:(1〜1.5)
のたれに豚ロースを2分間漬けてから焼く。

世の中10連休という最後の今夜、この生姜焼きをやりました。
父ちゃんの人気のメニューなので、やってしまいました。
でも、これらの配合がなかなか難しくて、何度か味見をします。
味見で腹いっぱいにならないように気を付けながら、今日はリンゴと醤油を追加しました。
技術者だったらきっと、材料の質量を計ってやるのでショウガ。

ところで、「ゆういちさん」はお元気ですか?


バーベキュー

2019年5月1日。
孫2人と私の男同士3人で、七輪を囲みバーベキューをした。うちわで煽ぎながら、火おこしを3人でやった。1時間ほどで火が程よくなり3人で乾杯。普段肉を食べない5歳の孫は「おいしいネェ、こういうところで食べると」と言った。私「いつもはテーブルで椅子に座って食べているからかな」。楽しみが一つ増えた。


蝉取り

一泊泊りで4歳の孫が来た。タモと虫かごを持ってだ。蝉取りをしたいと。孫にとっては、初めての蝉取りであった。近くにある公園何か所かに行った。孫は初日は
木にとまった蝉を何度か取れないことがあったが、次の日は私が何度か取り損ねたのに、孫は優に打率8割を超えた。しかも、自分でとまっている蝉を見つけた。子供は日々成長するというが、これほど早い成長は初めてだった。
たくさんとった蝉も、夜、外に逃がしてあげた。
また来年だ。来年は孫は自信を持って、弟に蝉取りを教えるだろう。


ポンプ技術者の皆様へ、今後の期待

将来の会社への不安など、今は落ち着いてじっくりと仕事ができない社会かもしれません。しかし、若いポンプ技術者がポンプ技術の将来の担い手になることに期待をこめて、次の2つを提案させていただきます。

(1)米国石油協会の規格API 610およびAPI 676の理解

流体機械の中でも例えば高速圧縮機は、性能、軸受、振動などの技術要素それぞれが複雑なので、ひとりで圧縮機を設計できるわけではありません。一方ポンプは数年設計を経験すると、ひとりで設計できるようになります。ポンプの設計技術の神髄は、米国石油協会の規格API 610およびAPI 676にあるので、これらを勉強することを強く推奨します。これらの規格は実質的に国際規格です。

(2)国家資格の技術士を目指そう

ポンプ技術者は、流体工学、材料工学、振動工学、熱工学など多くの工学を応用し、実務の経験を積み重ねながら成長していくものだと思います。成長することを自分自身に課すために、技術士を目指していただきたいのです。技術士になるためには、業務上の課題について幅広く考えて結論を出し、適切な技術経営ができる能力が必要になります。私は技術士を目指す皆様を応援します。


年賀状

この数十年間、年賀状は宛名面は手書き、裏面は「プリントごっご」がなくなるまではそれを使ってきて、なくなってからはExcelで自作してきた。
しかし、迷いに迷った結果、今年から作る年賀状は、宛名は市販の「宛名ソフト」を使い楽をすることにした。


ポンプ価格の低減策

現在、材料の価格が上昇しています。そのうち、また下がるかもしれませんが、相場に振り回されると不安定な経営に陥ります。材料費を縮減することを真剣に考えるときが到来したように感じます。
ポンプの材料費を下げるための1つの方法として、同じ性能を出すのであれば小形のポンプにすることです。そのためにできることは、ただ1つ、高速化です。
高速化には2つの方法があります。1つは「ギヤ増速」、もう1つは「モータの可変速」です。「ギヤ増速」は振動と騒音が課題です。「モータの可変速」はモータの価格が課題です。
どちらにしても、国内だけでなく、海外のギヤまたはモータのメーカ、あるいは大学や研究所と協業して達成するできる道があり得ます。


単段ポンプより多段ポンプのほうが高効率

ポンプの効率は本文に書いたとおり、比速度とポンプの大きさで決まります。
ある吐出し量と全揚程と周波数が与えられれば、ポンプは設計できます。単段ポンプで設計する場合、2極か4極とかの選択しかできないので、比速度は3つほどしかありません。多段ポンプであれば、この選択肢に加え、段数も選択できます。最も効率の高い比速度300から400になるような設計が多段ポンプでは可能になるのです。
このため、単段ポンプより多段ポンプのほうが効率は高くなるのです。だからといって、そのような設計が一般的かといえば、そうではありません。製造原価及び販売価格で単段ポンプと比較したら、多段ポンプは完敗です。


ポンプの将来展望

国内では昔、ポンプの売り上げは経済成長率並みで、伸びは緩やかだが落ち込みはないと言われていました。作れば売れる時代だったのです。
しかし、様変わりしました。グローバル化により、得意先の業種によっては苦しい経営を強いられているポンプメーカもあることでしょう。
私はコンサルタントとして、国内外の会社に行っています。そこで必ず言うことがあります。社長は自分が引退するときに、あってほしい会社の姿を考え、部長は10年後の会社を考え、そして社員は3年後の自分を考えて、それぞれがありたい姿になるために、今何をする必要があるかを具体的に企画して、将来に向けて今から準備していくことを考えていただきたいということです。


技術の伝承はできるのか?

先日、長い間営業一筋でやってこられた人と話す機会がありました。その人は「技術は伝承できるが、営業は伝承できない。営業は顧客の瞬間の顔色を見て、瞬時に反応する必要がある。やっかいなことは、同一人物でも日によって思っていることが変わる。」とのことでした。
つまり、日によって変わることにどう対応するかが課題で、このことがあるから若い人たちに営業力は伝承できないと、私は理解しました。
さて、技術はどうか。日によって比速度の定義は変わらないし、羽根車が突然不要になるわけでもありません。
技術の伝承はできると思い直しました。


API 610という規格

この規格は改定を繰り返し、現在は第11版が最新で、本年中に第12版が発行される予定です。
この規格の特徴は、規格どおりで設計してトラブルが起きたら、原因を明らかにして、その後同じトラブルが起こらないように規格を改定していることです。たとえ製造原価が上がって困る内容でも改定します。会合で製造原価を理由に改定に反対するのは厳禁です。
もう1つ大事なことがあります。この規格で設計し製造できるようになると、どのようなポンプでも設計できるようになるということです。APIポンプをやっていないポンプメーカでも、この規格の精神を理解すれば、コストを下げた信頼性のあるポンプの設計に利用できるのです。
第1版が発行されたのは1954年で、偶然にも私の生まれた年なのです。私が世を去った後も、API 610は存続し続けるでしょう。ちょっと悔しいです。


ポンプの国際規格は技術のオリンピック

国際規格の制定及び改定について、各国ともに委員の方々は自国に有利になるように、取り組んでいると思います。
現在持っていて実用可能な最新技術を取り込み、できない技術は規格にしないのは、どの規格も同じです。しかし、ポンプの国際規格については少し違うと感じています。自国に有利になるような規定は含まれていません。ポンプはもはや技術革新がないからでしょうか?
この答えはさておいて、ポンプは国際規格に合わせて設計し製造しますが、そこに利益を上げるという命題があります。国際規格というルートを守って、正々堂々と競争をします。オリンピックと同じです。
「金メダル」を獲得するためには、販売促進、受注活動、設計開発、販売後のフォローアップ、そして特に製造技術と調達がカギを握ります。


隔世の感がある設計業務

私の子供が小学生のとき、「お父さんはどんな仕事をしているの?」と聞かれたことを思い出しました。学校の担任の先生が聞いてくるようにという宿題だったのです。冗談半分、本気半分で「お父さんはペンキ塗りの仕事だよ」と答えました。
当時私はポンプメーカで設計の仕事をしていました。新しく輸出の仕事が始まって、発注者用にポンプの外形図や断面図などの承認図を作成する必要がありました。当時はパソコンもCADもなく、似たような図面を流用して、白色の修正液で必要のない個所を白ペンキで塗り消し、加筆して図を作成する毎日でした。
それから十数年後、パソコンもCADも利用できるようになり、ペンキ塗りは残念ながら廃業しました。


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